今年も12月号の事務所報を発送しました。
1年間大変お世話になり、ありがとうございました。
気温も下がり、いやおうなく師走感漂う年の瀬こそ、事故が起こりやすい季節でもあります。
いつもに増して労災事故防止に努めましょう。

主な内容は以下の通りです。

1)女性活躍・ハラスメント防止法施行に伴うパワハラ防止指針が公表されました。
来年6月1日(一部は4月1日)に施行される女性活躍・ハラスメント防止法に関するパワハラ防止指針の骨子案が公表されました。実際の指針では、企業が講ずべき防止措置の内容、OK・NGの具体例が示される予定です。
特筆すべきは国会の付帯決議として、パワハラの対象者に言及している点で、従業員のみならず、フリーランスや就活生、顧客、取引先業者など企業活動のあらゆる関係者を対象として対策を講じるべきだとしています。
これは役員ばかりで従業員がいない法人であっても個人事業主であっても法令を遵守しなければならないことを意味しています。
ハラスメント防止に社会全体で取り組んでいきましょう。

2)無期転換ルール、本当に必要だったのか?調査結果が発表されました。
有期雇用契約が更新を繰り返すことによって通算5年を超えた場合、本人からの申し込みによって無期労働契約に転換する制度ができたのは平成25年。
5年の時を経て、実際の対象者がどのように行動したのか、労働政策研究・研修機構の調査結果が公表されました。
それによると、無期転換への申し込み権が発生した労働者のうち、実際に「転換の申し込みをした」者が17.3%と「申し込まなかった」者の82.7%を大きく下回る結果になっています。
無期転換ルール直前で雇止めに遭う労働者もでてきたりして、社会問題にもなりました。
本当に必要な制度だったのか…実際の対象者が現れた今、再度検討することも必要ではないでしょうか。

3)いまさら聞けない最低賃金のお話
今年も10月初旬から各都道府県ごとに最低賃金の引き上げが行われています。全国平均は1時間当たり901円。
このことはよく知られているのですが、
月給の場合に手当はどこまで含めるの?通勤手当は?
高校生のアルバイトも障がいのある労働者も見習いも全員一律対象なの?
正直、守れてないとどんなペナルティがあるのか気になるけど…
具体的なことはよく知らない方も多いのではないでしょうか。
具体的な取り扱いについてまとめてみました。

お手元に届きますまで、今しばらくお待ちください。